「新ゴーマニズム宣言 SPECIAL 戦争論」

「新ゴーマニズム宣言 SPECIAL 戦争論」    1998年11月
幻冬舎
小林よしのり
\1,500
画像
 「戦争論」といえばクラウゼヴィッツが有名だが、読みやすさという点ではこちらの方が上だろう。なにせ、中身はマンガなのだから。ただし、マンガだからといってバカにはできない。内容は非常に高度なことを扱っており、オトナ向けのマンガといえるだろう。

 本書は、話題になった「新ゴーマニズム宣言」シリーズの特別版になる。「ゴーマニズム宣言」は、著者がオームのVXガス攻撃にさらされたことで、多くの人に知られることになった。雑誌SAPIOに連載されていたが、薬害エイズで厚生省をこき下ろしたり、オームを批判したりと、その痛快さが受けていたようだ。
 「ごーまんかましてよかですか」という台詞の後、著者はその哲学を披露する。そこには、他人がどう思おうと「これが私だ」という信念の強さが表れている。そういうはっきりしたところが、多くの読者を魅了するのかもしれない。

 しかし、ただ単に批判やあげつらっているだけの薄っぺらなものではない。実際に読んでみて、それがよくわかった。著者の生き方であり、哲学でもある「公に裏打ちされた個人主義」を、読者にぶつけているのだ。大東亜戦争は100%日本が悪く、世界中に謝罪して廻らなければ気が済まない人には、しゃくに障る本かもしれない。でも、そう思っている人には、なおのこと読んでもらいたい本だ。

 20年前の「東大一直線」でデビューしたといえば、知っている人も多いかもしれない。

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